腰が悪くなったため、ダイエットをしてます。
しょぼい理系です。
30歳にして何度目かのダイエットに挑戦中です。
今まではとにかく「筋トレをする」「ご飯の量を減らす」という方法でがむしゃらにやっていたのですが、ある程度痩せると気が緩んで元に戻ってしまう・・・という感じでした。
しかし、今年だけで二度もぎっくり腰をやってしまい、医者からも少し痩せたほうがいいと言われてしまいました・・・
計量証明事業では、サンプリングや測定で現場に赴くことも多く、時には足場が悪い場所へ行ったり、重量物を持つこともあります。
分析技術も当然ですが、体も資本ですので、このままマズい!ということでダイエットを始めてみましたが、2カ月足らずで効果が出てきました。
これまでのダイエットの失敗原因
これまでのダイエットを振り返ってみると、1,2カ月頑張って効果が見えたのに、そこで普通の生活に戻してしまい、体重が元に戻ってしまう、という感じでした。
つまり、私にとっての普通の生活=太る生活であるため、普通の生活=痩せる生活にデザインしなおす必要がありました。
そのためには食事や運動量といった観点から「痩せる生活」を数値化によって理解し、習慣化することが必要ではないかと考えました。
私が行っているダイエット方法
上記のように、食事や運動量といった「痩せる手段」と、体重や体脂肪率といった「結果」を数値化し、記録するものが必要でした。
そこでスマホに「あすけん」という無料アプリを入れてみました。
このアプリは食事・体重や体脂肪率・歩数といったデータを管理することができ、食事のバランスや摂取カロリーについてアドバイスしてくれるというものになっています。
今まで「なんとなく少なめの食事」「なんとなく運動した」という満足感だけ得て、それを習慣化できていなかった私にとっては非常に画期的で、例えば「ご飯は一日3膳が目安」「朝のおかずは200kcal、昼と夜のおかずは400kcal」「400kcalくらいになるメニューは~」というように、どういう生活をすればよいのか、なんとなく頭の中でイメージできるようになりました。
2カ月弱での成果は?
で、「あすけん」では例えば体重と摂取kcalのように2つの記録の推移をみることができ、きちんと痩せる生活を維持できているか?結果は出ているか?が一目で分かるようになっています。
赤い横線が摂取目安、何とか超えないように食事をしてきた結果、74.2kg→68.4kgまで減らすことができています。
私は身長173cmで、スタート時の体重は74.2kg、BMIは24.8、「肥満」になりかけでした。6月末時点の体重68.4㎏ではBMIは22.9ですので、「標準の範囲内だがやや太め」という感じですね。
適正体重は65.8kgくらいなので、まずはそこを目指したいですね。
まとめ
しょぼい理系は、ダイエットが楽にできるサプリや運動器具なんかないと思っています。怪しい広告のサプリなんかはほとんど毒だという噂もありますし、肉や脂をたくさん食べれる代わりに炭水化物は全く食べない糖質制限ダイエットも懐疑的な立場です。
ダイエットの王道は、やはり自己管理だと痛感している今日この頃です。
「あすけん」のいいところは自分のダイエット行動の再現性を見つけられることと、食べたものをいちいち記録しなくてはいけないことで、「むしろ余計なものを食べるのが面倒くさい」という気持ちになれることだと思います。
太ったな~とか腰が痛いな~と感じている方はぜひ一緒にダイエットをしましょう!
長く人生を楽しむために、健康は維持したいですね!
今年の「ふるさと納税」、済みましたか?
しょぼい理系です。
皆さんはふるさと納税やってますか?私は所得が少ないため上限金額は大したことないですが、ありがたく返礼品をいただきました。
ところで、先日妻の実家に遊びに行ったのですが、妻の両親(現役で働かれている)はふるさと納税をやったことが無く、興味はあるとのこと。
ふるさと納税の仕方を私なりにまとめてみたところ、評判は上々だったので、せっかくなので記事にしてみました。
もし身の回りの人で興味を持っている人がいたら、この記事を紹介してあげてくださいw
そもそも、ふるさと納税って何?
ふるさと納税とは、自分の選んだ自治体に寄付をすることができる制度です。
各自治体は返礼品(主にその地域の名産品)を用意しており、寄付者は寄付金額に応じて好きなものを受け取ることができます。
寄付した合計金額から2000円を引いた額が、翌年の所得税・住民税から控除されますので、ふるさと納税は、「2000円で好きな返礼品を買うことができる制度」と言い換えることができます。
寄付金額は上限があり、税負担の大きい人ほど多額の寄付ができます(例えば所得の多い人、共働きで配偶者控除が受けられない世帯など)。
逆に、扶養家族がいる、住宅ローン減税を受けている人は元々の税負担が少ないので、寄付金額の上限も下がります。
ふるさと納税を行う前に自分がいくらまで寄付できるのかを把握しておくことが重要となります(寄付金額の上限を超えた分は、丸々損してしまいます)。
ふるさと納税の手順
①寄付可能額の把握
収入や各種控除によって寄付可能額が決まりますが、正確な金額は年末までわかりませんよね。
「楽天ふるさと納税」のかんたんシミュレーターであれば、見込み年収・家族構成・扶養家族の有無だけの入力でざっくりとした金額は把握できます。
あくまでおおよその金額なので注意が必要です。例えば寄付可能金額が43000円であれば、実際の寄付金額は40000円程度に抑えておくほうが無難です。
正確に知りたい!という場合は詳細版シミュレーターを使ってください。
②返礼品の選定と納税
寄付可能額を超えないように、好きな返礼品(自治体)を選びましょう。
後述するワンストップ特例制度は自治体の数が5以内の場合に有効となります。
どうしても6か所以上の自治体に寄付したいという場合は確定申告が必要となります。
納税方法は、通常のネット通販のように、クレジットカードやコンビニ決済などが選べます。
③控除を受ける方法
ふるさと納税をすると自治体から受領証が送られてきますので大切に保管しておきましょう。税金からの控除を受けるためには確定申告が必要であり、受領証が必要になるからです。
ただし、会社員の場合年末調整を行うため、わざわざ確定申告はしないですよね。
ふるさと納税だけのために確定申告をするのは面倒!という人のために、「ワンストップ特例制度」というものが用意されています。
たいていのサイトでは申込の際にワンストップ特例制度を選択できるようになっており、これを選択しておくと自治体から受領証とともに申請書が送られてきます。
この申請書に必要事項を記入し、マイナンバーカードの表裏、またはマイナンバー通知カードと身分証のコピーを貼って送るだけで、確定申告が不要となります。
ちなみに万が一、「この制度を利用したけど確定申告をする必要が出てきてしまった」という場合は、申請が無効となってしまうため、確定申告でふるさと納税の控除を受けなおしましょう。
おすすめのふるさと納税サイト
ふるさと納税を取り扱っているサイトはいろいろありますが、ポイントやマイルと紐づいているものを利用すると、よりお得になります。
自分が普段利用しているサービスと相性の良いものを選びましょう。
①楽天市場
納税なのに普通の買い物と同じように楽天ポイントが付与されます。ほかの楽天サービスとうまく併用すれば、納税額の10%を楽天ポイントで還元することだってできてしまいます。
②ANAのふるさと納税
納税額100円につき1マイル付与されるようです。1マイルの価値は4~5円くらいなのでマイラーの人にはおすすめ。
③ふるなび
常時寄付金額の1%がAmazonギフト券コードで還元されます。キャンペーン中であれば4~5%となるので、①、②が使えない人はこのキャンペーンを狙いましょう。
最後に
一時期、「返礼品が名産品ではない!」「返礼品の還元率が高すぎて、本来の目的と合致しない!」などと、総務省からの批判が強かったふるさと納税ですが、大分落ち着いた印象です。
とはいえ、楽天ふるさと納税といった大手が運営するサービスではポイントという形での還元も無視できない額であり、そのポイント分も自治体が負担していることを考慮すると、そのうちまた総務省からの鉄槌が下される可能性もあると思っています。
そうなる前に、この制度を最大限生かして、お得生活を謳歌しましょう!
計量士の登録が完了!登録の流れをまとめてみた
しょぼい理系です。
計量士は試験に合格するだけは仕事ができません。計量士として仕事をするためには、必ず「登録」が必要となります。
かくいう私も、先日ようやく登録が完了し、環境計量士のメインの仕事である「計量証明」を自分の名前で出せるようになりました。
計量士の登録をするにあたっては、必要な書類が意外と多く、流れもわかり辛かったので、まとめてみました。
登録までの大まかな流れ
2月中旬:合格発表
3月上旬:合格証書到着(「登録の仕方」が同封されている)
4月上旬:申請書がHP上に公開→必要なものを管轄する都道府県の計量検定所等に送付
※登録には1年以上の実務経験が必要です。
6月上旬:登録完了&登録証が届く
用意するもの
書類
②申請書(様式66)の別紙様式 1通 ※リンクを参照に記入
③計量士合格証書のコピー 1通
④実務の証明書(様式66の2) 2通 ※リンクは長野県HP上に公開されている例。word等で自作。下部に所属する事業所の長の証明を忘れずに。
⑤実務の経験証明書交付請求書 1通(都道府県によって形式が異なる。HP上で入手するか、管轄する都道府県の計量検定所等から貰う。公的機関で実務を行っている場合は不要。)
印紙等
⑥収入印紙(郵便局で購入) 30,000円分を①に貼り、割印はしない
⑦収入証紙(地銀、警察署等で購入) 金額は管轄する都道府県の計量検定所等に確認。⑤に貼る
⑧登録証の返信用封筒(角型2号) 300円切手を貼る
注意すること
④実務の証明書は作成したら一度、管轄する都道府県の計量検定所等に確認をお願いすることが推奨されています。万が一直しがあると何度も社長や所長にサインをもらいに行く羽目になりますので・・・
民間の会社に勤めている場合は、都道府県発行の証明書が必要となり、その際に④実務の証明書が余分に必要となります。忘れずに2通添付しましょう。
勉強方法を紹介!~環境計量士(濃度関係)編~
どうも!しょぼい理系です。
新卒から5年間勤めたメーカーを退職し、2019年1月から現在の環境調査会社へ転職したのですが、この1年間で初年度の目標としていた、「公害防止管理者(水質)」「環境計量士(濃度関係)」の2つの資格に合格することができました。
特に環境計量士の資格は、過去の記事でも紹介しましたが、水質や大気が様々な環境基準に適合するかを証明する「計量証明書」を作成するために必須の資格であるため、分析会社では好待遇となっているケースが多く、理系の方にはおすすめの資格です。
今回の記事では過去に紹介しきれなかった、環境計量士(濃度関係)の勉強方法について、細かく紹介していきたいと思います。
目指せ一発合格!勉強方法を紹介
用意するモノ
過去問
理系の方であれば基本的に過去問の反復でOKです。私は9年分を3回学習しました。
三省堂から出版されている攻略問題集は、7年分の過去問を問題のジャンルごとに分けているため網羅的に学習するのに便利です。
解説は所々不十分なところもありますが、内容のボリュームが多いため、妥当な内容かと思います。
ただし本番の試験は、当然、ジャンルごとに分かれていないため、問題集の学習だけではどうしても本番の感覚は養われ辛いです。
そこで、直近2回分の過去問は練習用として残しておき、問題集はあえて古いのものを選びました。
次回(第71回)に向けて勉強される方は、第62回~第68回が掲載された、2018年度版の購入をおすすめします。
運が良ければ、受験をあきらめた人が、メルカリで綺麗な商品を半値くらいで出品していることがありますので、要チェックです。
計量法のプリント
共通科目である法令を学習する際には、計量法の一覧を印刷しておくといいでしょう。過去問を解く→解説を読むだけの学習だと、全体像がつかみづらく、似た用語がごちゃごちゃになってしまうかと思います。
攻略問題集の解説には、「第○○条参照」と書いてくれているので、問題を解いた後にすぐ確認できます。
計量法、計量法施行令は下記リンクから印刷して手元に持っておきましょう。(施行規則はたまに出ますが、ほぼ使いません)
計量法施行規則(ほぼ使わない)
学習の流れ
理系出身者でもトータルで勉強時間200時間は確保したいところです。
問題集7年分を3周してから、直近の過去問2年分(1年分)を1~3周する、という順番で取りかかりましょう。
問題集の1周目では問題を解いたら、なぜその答えになるのかを完璧に理解できるように、解説を読み込んだり、他の書籍やインターネットを活用します。
そうすることで大半の時間がかかると思います(25時間×4科目=100時間が目安)。
そして残りの2周を、10時間×4科目×2周=80時間を目安に学習します。
ここまでを遅くとも試験の1週間前には終えたいところです。
そして残りの時間を直近2年分(1年分)の過去問に割きます。
これは経産省のHPに解答が載っているだけですので、インターネット等を活用して自力で復習しました。
noteでは過去問解説の販売を始めました。是非活用してください。
科目ごとの特徴
環化
特に難しいといわれる科目です。
最初の5問は3つの法律からの出題、残りの20問は化学全般からの出題となっています。
この化学が曲者であり、大半が大学レベルの問題である上、出題範囲が広く過去問の類題もあまり出題されません。
そのため、化学系出身者でない場合は過去問を解くだけでは苦労すると思います。
ただ、化学系出身者からすると基礎問題の範疇なので、過去問を解きながら周辺知識を呼び起こしておけば、それほど難しくはないでしょう。
【出題傾向】
法律の問題は固定です。化学全般の内訳は年によってまちまちです。
1問 環境基本法
2問 大気汚染防止法
2問 水質汚濁防止法
20問 化学全般
┗1問前後 酸・塩基
1問前後 酸化・還元
1問前後 熱力学
1問前後 化学反応・平衡
1問前後 測定方法・機器・原理
5問前後 有機化学
その他、元素・分子の特性や化学の基礎知識
環濃
ほぼ全てJISからの出題です。普段から測定をしている人には非常に優しいですが、一から学習する人は覚えることが多いです。
ただ、覚えさえすればそれほど難しい問題は出ないので、難しい環化をこの科目でフォローしたいところです。
測定原理などはただ暗記するだけではなく、測定対象物質の性質と絡めて覚えるようにしましょう。
例えば、「フッ酸はガラスを侵す性質があるため、フッ化水素ガスの採取管にはガラスを用いらない」「ヘキサン抽出物の分析は水中の油量を測る分析なので、水を採取するときには油を吸着するポリ容器を用いらない」といった感じです。
また、物質ごとのサンプリング方法、測定方法は、ネット上や書籍でもまとめてくれているところがあまりないので、自分なりにノートにまとめながら進めると良いと思います(ただし、あまり時間をかけないように)。
【出題傾向】
大気・水質の出題比率はほぼ固定です。
2問 濃度に関する計算問題
2問 濃度に関する基礎知識・用語など
8問 大気分析に関する問題
┗1問 「JIS K 0095 排ガス試料採取方法」に関する問題
1問 浮遊粒子状物質
1問 測定器の原理・保守
1問 酸素・一酸化炭素
1問~2問 VOC・ホルムアルデヒド・フェノール等
その他、大気分析全般
13問 水質分析に関する問題
┗4問 「JIS K 0102 工場排水試験方法」に関する問題
1問 吸光光度法
1問 原子吸光法
1問 質量分析(MS)
1問 ICP発光・ICP-MS
1問 残留性有機汚染物質(PCBやPFOS、PFOAなど)
その他、水質分析全般
法規
すべて「計量法」からの出題ですので、過去問だけで攻略可能です。
前述の通り、法律は印刷し、手元に置いて学習します。
「経済産業大臣」・「都道府県知事」のどちらに届けるのか、「あらかじめ」なのか「遅滞なく」なのか、というようにややこしい所が多々ありますので、解いた問題に関連する事柄は印刷した計量法にアンダーラインを引きながら、少しずつ身につけていくと良いでしょう。
計量法の中で、「政令で定める」という文言が使われていることがあります。
政令=計量法施行令のことですので、計量法施行令を参照します。
期間などの具体的な数値、対象となる計量器の種類などは計量法施行令で示されてることが多いです。
【出題傾向】
配分はほぼ固定です。
3章、5章、6章あたりが出題数が多いので、重点的に学習しましょう。
2問 第1章 総則
3問 第2章 計量単位
4問 第3章 適正な計量の実施
2問 第4章 正確な特定計量器等の供給
4問 第5章 検定等
4問 第6章 計量証明の事業
3問 第7章 適正な計量管理
2問 第8章 計量器の校正等
1問 第9章 雑則 & 第10章 罰則
管理
過去問で解き方のパターンを身につけておけば、本試験でも同じように解ける問題がほとんどです。
個人的には一番時間のかからないところだと思いますので、ここはサクッと終わらせて、専門科目に時間を割きましょう。
【出題傾向】
配分はほぼ固定です。
「計測管理」や「計測の標準化」は未学習でも、文脈で判断できるサービス問題です。
それ以外は知らないと解けない問題もありますが、ほぼパターン化されています。
2問 計測管理
1問 計測単位
2問 トレーサビリティ
2問 測定誤差・ばらつき・不確かさ
2問 平均・分散・標準偏差
2問 実験計画法・分散分析
1問 回帰分析(直線回帰)・相関分析(相関係数)
3問~4問 校正・SN比
2問~3問 品質管理・測定管理・管理図
1問 計測の標準化(社内ルールの作り方)
1問 品質の検査・サンプリング方法
1問 信頼性(ディペンダビリティ)
1問 自動制御系(伝達関数)
2問 アナログ⇔デジタルの情報処理
やる気がなくなってきた・・・そんな時は
モチベーションの維持にはお金という「飴」が有効です。
過去の記事で、資格手当を株式運用に例えて考えていますが、自身の懐がほとんど痛まないにも関わらず、株式投資から考えると驚異的な利回りが実現できる試算になりました。
資格手当は散財せずに、つみたてNISAやiDeCoなどで運用すれば、複利効果も期待できます。
試験に何度も落ちてしまうと、その分受験料や勉強時間が発生するため、利回りは落ちてしまいますので、頑張って1発合格を目指しましょう。
資格手当の制度がある会社に勤めている人限定ではありますが、参考にしてみてください。
環境計量士は理系におすすめの資格
しょぼい理系です。
理系、特に研究職に就くとあまり取得できる資格ってないんですよね。
大卒、院卒の研究者の多くの方が持っているのは、危険物取扱者(甲種)あたりでしょうか。
でもこれって結構多くの方が持っている上、ガソリンスタンドで働くとかでない限り、あんまり使い道ないんですよね・・・
以前の記事「私が環境調査会社へ転職したワケ」にも書きましたが、環境計量士は難易度は高めですが需要が高く、潰しの効く資格だと思います。
計量士ってどんな資格?
計量士には環境計量士と一般計量士があり、さらに環境計量士には濃度関係と騒音振動関係の2区分があります。それぞれ計量の対象が違います。
一般計量士は工場やスーパーマーケットなどで使用されているような計量器の管理を行うため、あまり科学の知識は要されません。
一方、環境計量士は科学現象の理解が求められます。
特に濃度関係は有機化学、無機化学、物理化学の幅広い知識が要求され、様々な測定器に関する知識も必要なため、化学を専攻してきた人におすすめです。
試験の実施要領は?
試験は全部で4科目あります。
午前中に行う2科目は「専門科目」と呼ばれ、試験区分によって異なります。
午後に行う2科目は「共通科目」と呼ばれ、どの試験区分でも同じものになります。
●環化(専門)・・・環境基本法、大気汚染防止法、水質汚濁防止法について(5問)+高校~大学レベルの化学(20問)
●環濃(専門)・・・濃度の測定と計算に関する問題(25問)
●法規(共通)・・・「計量法」の内容についての問題(25問)
●管理(共通)・・・統計や数値の管理の方法について(25問)
専門2科目の合計(200点満点、全50問)、共通2科目の合計(200点満点、全50問)の両方でボーダーを満たすことで、晴れて合格となります。
また、環境計量士には「部分合格」の制度はありませんので、どちらか一方でもおとした場合、再受験のときには両方受け直さなければなりません。
ただし、一度どれかの区分(例えば、濃度関係)に合格すると、次に別の区分(騒音・振動関係または一般計量士)を受験する際に、共通科目が免除となります。
過去の合格基準は?
過去10年間分をさかのぼってみると、共通科目はすべて120点以上(30/50問)となっています。
その一方で、専門科目はその年によって大きくばらつきがあります。
濃度 | 騒音振動 | ||
第60回 | 2010年3月 | 96点以上(24/50問) | 100点以上(25/50問) |
第61回 | 2011年3月 | 96点以上(24/50問) | 96点以上(24/50問) |
第62回 | 2012年3月 | 92点以上(23/50問) | 92点以上(23/50問) |
第63回 | 2013年3月 | 92点以上(23/50問) | 108点以上(27/50問) |
第64回 | 2014年3月 | 88点以上(22/50問) | 104点以上(26/50問) |
第65回 | 2015年3月 | 100点以上(25/50問) | 112点以上(28/50問) |
第66回 | 2016年3月 | 108点以上(27/50問) | 104点以上(26/50問) |
第67回 | 2017年3月 | 108点以上(27/50問) | 112点以上(28/50問) |
第68回 | 2018年3月 | 104点以上(26/50問) | 100点以上(25/50問) |
第69回 | 2018年12月 | 112点以上(28/50問) | 112点以上(28/50問) |
第70回 | 2019年12月 | 100点以上(25/50問) | 108点以上(27/50問) |
ボーダーが最も高くて112点以上(28/50問)となっていますので、5割5分強とれていればほぼ合格といえると思います。
なお、ボーダーが120点以上(30/50問)以上となることはありませんので、6割強取れれば合格確実となります。
最も低いときでは88点以上(22/50問)となりますので、4割5分取れていればワンチャンある、といえますね。
このようにボーダーに違いがあるのは、合格者数が年によってばらつかないように配慮しているようです。
実際、経済産業省が発表している各年の合格率はおおむね15~20%の範囲に収まっています。
ちなみに、この「合格率」を求める際の分母は「出願者数」ではなく、当日の「受験者数」となっています。
これが意味するのは、「全く勉強してないけど、もしかしたら合格するかもしれない」とか言っている受験者が増えてくれれば、しっかり勉強した人に有利、ということです。
(2020/2/18追記)
第70回は濃度関係で25点がボーダーでした。近年の中では難易度が高めだったようですね。合格率は15.4%でした。私、しょぼい理系も無事一発合格できました!
理系向けのおすすめ勉強法(濃度関係)
しょぼい理系は「濃度関係」の区分で、2019年12月実施の第70回で初めて受験しました。
結果はまだ出ていませんが、自己採点では合格圏となっています。
さて、そんな私の勉強法ですが、前回分(第69回)を除く7年分の過去問(第62回~第68回)を3周し、引っかかった問題にチェックします。そのチェックした問題のみ、4周目を行いました。
そして試験1週間前に前回分(第69回)の過去問を経済産業省HPから印刷して解きました(下リンクから飛べます)。
7年分の過去問(第62回~第68回)は、問題のジャンルごとに分かれており、解説もそれなりに充実している攻略問題集がお勧めです。
理系の大卒以上の方であれば、基本的に過去問を繰り返し解くだけでOKですが、1日平均2時間勉強時間があるとしても、3か月は見ておいた方がいいでしょう(2時間×3ヶ月=約180時間)。
特に難しいといわれるのは専門科目の「環化」です。
他の3科目が反復で攻略できるのに対して、この科目だけは大学院試験レベルの問題も5~10問出題されるので、化学の基礎力が試されます。
時間をかけて大学時代の知識を呼び起こすことをお勧めします。
前回分の過去問についてですが、経済産業省HPには解答しか載っていないので、不慣れな段階ではなぜその回答になるのかを調べるのに多大な時間がかかってしまうと思います。
最後の詰めの段階で練習を兼ねて行いましょう。
最後に
環境計量士(濃度関係)は化学のバックグラウンドがある研究者におすすめな資格です。
ただし、国家資格の中でも難易度は高く、多くの学習時間を割く必要があります。
過去問についてはインターネット上でも解説しているサイトはほとんどありませんので、 noteで販売を開始しました。よろしければご活用ください。
それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました。
資格の利回りを計算してみた
しょぼい理系です。
転職してちょうど1年がたちましたが、いくつか資格を取得しました。
職場で重宝される資格には手当が存在し、これはその資格・職場によってピンキリですが、高額なものでは10,000円を超えることもあるようです。
ただ、手当がたった1,000円程度の資格となると、なかなか勉強にも熱が入らないですよね。
そこで今回は見方を変え、手当を「配当」、資格取得にかかるコストを「投資」と見立てて、「利回り」を意識しながら受験勉強してみた、という話です。
「投資」の利回り
利回りというと、普通は株式投資や不動産の用語ですよね。年間の「配当」を「投資コスト」で割ることで、「利回り(年利)」を算出するのが一般的かと思います。
これを資格に置き換えるとどうなるでしょうか。
「資格」の利回り
昨年私が取得した「公害防止管理者 水質第1種」で「利回り」を計算してみました。
「配当」→12,000円
・資格手当→12,000円/年(1,000円/月)
「投資コスト」→120,340円
・学習に費やした自分の人件費→901円×120時間=108,120円
勉強1時間当たりの人件費→901円(2020年1月6日現在の最低賃金の全国平均)
総勉強時間→約120時間
より算出
・受験料→8,700円
・書籍購入費→3,520円(問題集のみ)
「利回り」
「配当」/「投資コスト」=12,000 / 120,340≒10.0%
となりました!
ちなみに、今日付けの日経平均の配当利回りは2.07%、高配当と呼ばれる個別銘柄でも5%程度であることを考えると、破格といえるのではないでしょうか。まあ、退職するともらえなくなるため、不労所得というわけではありませんが・・・
さらに「高配当」な資格ではどうなる?
しょぼい理系の職場では「環境計量士」の場合60,000円/年(5,000円/月)の手当がもらえます。これは昨年末に受験し、結果待ちですが、計算してみました。
「配当」→60,000円
「投資コスト」→192,880円
・学習に費やした自分の人件費→901円×200時間=180,200円
・受験料→8,500円
・書籍購入費→4,180円(問題集のみ)
「利回り」
「配当」/「投資コスト」=60,000 / 192,880≒31.1%
・・・とんでもない数値になりましたね。
おそらく合格していると思いますが、2月中旬の結果発表を楽しみに待ちたいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか!私は資格勉強のやる気がなくなったら、このように考えて自分を奮い立たせていました。
もちろん、株式投資の場合は配当だけではなく売却益も狙えますので、全く性質は異なりますが、資格も資産の一つとして考えてみれば、たとえ1,000円の手当でもありがたみが増すのではないでしょうか。
是非参考にしてみてください。
年賀状は手抜きで乗り切ろう
年賀状、めんどくさいですよね。
私、「しょぼい理系」は気楽に生きることを信条としたいので、毎年この時期は誰からも年賀状が届かないことを期待しているのですが・・・親戚からは届いてしまうんですよね。
というわけで新年から5日たった今日、ようやく重い腰をあげて年賀状を作成しました。
年賀状、いつまでに返信すべき?
マナー上は、門松などの松飾りを片づける1月7日(関西では15日)までに到着すればOKのようです。
地域にもよりますが、しょぼい理系の場合は1月6日の午前中に出せば間に合うようなので、ギリギリ届きそうです。
とことん手を抜いて、返信したい・・・
とはいえ今年は例年以上にやる気がないため、とことん手を抜きました。
はがきは絵付きのものをファミマで5枚入り620円で購入。住所は手書きも面倒なので、エクセルで作成しました。これで来年以降も流用できます。
エクセルで宛先を作成する方法
エクセルでは以下のように設定するだけで、郵便番号の位置もずれることなく印刷可能です。
①行の高さを次のように設定する
1 | 27 |
2 | 27 |
3 | 10.5 |
4 | 102.5 |
5 | 196.5 |
6 | 10.5 |
7 | 19.5 |
8 | 27 |
②列の幅を次のように設定する
A | 0.85 |
B~D | 1.38 |
E | 0.46 |
F~I | 1.38 |
J | 4.13 |
K | 2.5 |
L | 0.31 |
M | 2.5 |
N | 0.31 |
O | 2.5 |
P | 0.46 |
Q | 2.5 |
R | 0.31 |
S | 2.5 |
T | 0.31 |
U | 2.5 |
V | 0.31 |
W | 2.5 |
X | 0.85 |
③住所・名前を記入するセルを結合する
B5~D5
F5~H5
J4~O5
S4~W5
④印刷の設定は以下の通り。
「ページレイアウト」→「余白」→「ユーザー設定の余白」で、上・左・下・右・ヘッダー・フッターをすべて0にする
「ページレイアウト」→「サイズ」→「はがき」を選択
A1~X8セルまでを選択して、「ページレイアウト」→「印刷設定」→「印刷範囲の設定」を選択
これだけです!
あとは宛先の住所の長さ・連名の数に応じてフォントサイズなどを適当にいじってください。お勧めのフォントは「HG正楷書体」です。
また、エクセルのバージョンやプリンターによって若干ずれる可能性もあるので、最初は不要なハガキに印刷して試してみてくださいね。
「年賀状スルー」したいけど嫌われたくないよ~という方は、これを機にエクセルデータを作成しておくことをお勧めします!
それでは!